第四回 豪腕拾先を終えて。自分語り

9月22日(土)、第四回豪腕拾先 ぎゅうたん vs ベンケー を開催し、事故もなく無事に終えることができた。

改めて両選手、観覧に会場にお越しいただいた皆さん、視聴者の皆さん、会場を貸して下さったぼくらの1LDKさん、ありがとうございました。そして、TEAM豪腕のみなさん、お疲れ様でした。

豪腕のはじめての企画である「第零回 豪腕拾先らつこ vs はっち」を配信したのが今年2月23日。7か月がたち、今回で6本目の企画。あらためて振り返ると(実際開催間隔にばらつきはあるけど)月に1本ペースで配信できたのは自分事ながら結構がんばったんじゃないかなと思っている。

 2.23 零回 らつこ vs はっち
 4.01 壱回 いいこ vs ちんやく
 4.22 弐回 ピカのチュウ vs うえやん
 7.07 参回 蔵屋敷たかじん vs ウサギとうで
 7.29 外伝 Defur vs オヒョ氏
 9.22 四回 ぎゅうたん vs ベンケー

豪腕チャンネルで全試合見れます

配信準備の労力を減らすためにテンプレート化を意識しているのだけど、毎回何かしら新しい試みやちょっとした改善を入れたくなって結局直前までドタバタするということの繰り返し。気がつけばオフラインで現地観覧者を募集するオフラインイベントになるくらい大掛かりになってしまった。

豪腕誕生のきっかけは EVO japan

今年の1月に行われたEVO japanではメイントーナメントのタイトルの1つにARMSが選ばれた。海外の有力プレイヤーも来日し、ARMSの公式大会で初めての国際大会となったこのイベントはネット中継に海外からも多くのアクセスがあった。

予選で敗退した僕は、決勝ステージ上で世界中の注目を浴びて戦う選手を羨望の目で見ていた。同時に、同じ応援席にいる、熱戦を繰り広げながらもわずかな差でステージにたどり着かなかったプレイヤーのことも世界中に見て欲しいと思っていた。日本にはすごいプレイヤーもっともっといますよ!という気持ち。

豪腕のオープニングに載せたメッセージ

この頃、自分もARMSで何かイベントをやってみたいと考えていて、よくはっちさんに相談していた。はっちさんと話をするようになったのは「きょうのこんぼ」に感激して連絡をとったのがきっかけだったと思う。

EVO japanで感じた僕の気持ちを話しを聞いて提案してくれたのが、格闘ゲームでは昔から行われている「10先ルールでの対戦企画」だった。

多数の出場者からチャンピオンが決まるまでの過程を追う大会形式ではなく、対決する選手2名だけにスポットライトが当たる企画。選手の個性や魅力を伝えるのにはうってつけだ。すぐに頭の中に現在の豪腕拾先につながる番組形式のイメージが浮かぶ。

さっそく配信に必要なパソコンや機材を買い揃えて配信設定方法を調べ、画面デザインを作り、手探りで環境を用意。「考えるよりもまずとにかく1回やってみましょう」というはっちさんのプッシュがあって、企画名称も決めずにとりあえず告知を打った。


退路をたった強行軍。アイデア出しから実質3週間で「第零回」は配信日を迎えることになった。

テスト配信のしすぎでGoogleからスパム認定され、放送開始20分前にYouTubeアカウントの凍結を食らったときには血の気が引いたが、チームメンバーのサポートを得て人生初のライブ配信はなんとか形になった。

僕は準備に時間をかけすぎて何事も動きが遅れてしまいがちなので、この思い切った行動は英断だったと今でもはっちさんに感謝している。なんでもとりあえずスピード感を持って勢いでやるのが吉。

第零回の実績のおかげでその後は出場打診した選手たちにも快諾してもらうことができ、トントンと回数を重ねることができた。最初に協力してくれたメンバーが全員、今も変わらずにTEAM豪腕に参加してくれていることもありがたい。

 

応援してくれるみなさんに感謝


企画をやっていて何より励みになるのはやっぱりみなさんの反応。毎回たくさんの応援イラスト・メッセージをいただけることがとてもありがたい。応援メッセージを受取って喜んでいる選手の様子を見るのもとても好きだ。

第四回 豪腕拾先 9.22 応援メッセージご紹介!
外伝 豪腕拾先 7.29 応援メッセージご紹介!
第参回 豪腕拾先 応援メッセージご紹介!

次の対戦カードの予想をしてくれる人、豪腕に出てみたいと言ってくれる人、配信を見るためにスケジュールを調整してくれる人。Twitterのタイムラインを眺めていて、生活の一部に自分たちの企画を受け入れてくれている人たちの様子を見かけるたび胸がいっぱいになる。配信のコメントも嬉しくて、放送が終わった後に毎回すべてチェックしている。

会った時に直接、豪腕を楽しみにしているという声をかけていただけることもあって、そういう時にあらゆる苦労が報われる気がする。

あらためて、みなさんいつもありがとうございます。

 

出場選手たちに感謝

今回まやおさんが制作してくれたインタビュー映像では、過去に出場した選手がぎゅうたんさん、ベンケーさんに応援メッセージを寄せてくれた。(イベント当日にデータを受取って初めて見た)

豪腕に出場した実績を大切に思ってくれる選手の様子に嬉しかったり、驚いたり。正直、この企画で選手同士の仲間意識というか、つながりのようなものができることは全く想像していなかった。

選手は周囲の想像以上にプレッシャーがかかっている。あんまり表に出さないけど、舞台裏の様子を見ていて、自分でオファーをかけておきながら申し訳ない気持ちになることもあるくらい。

ガチの試合だからこそエンタメになる。対戦カードの選出と、選手を引き立たせるための舞台のお膳立てはしっかりやるけど、試合そのものには演出が入らないように気をつけているつもりだ。だから試合の展開も結果も誰にも予想がつかない。僕も毎回ハラハラしながら試合の行方を見守っている。

すべての選手が試合当日まで真剣に練習に励み万全の準備をしてくれるおかげで、どの回もドラマがある名試合になった。だけど勝負である以上、悔しい結果を迎える選手も出てくる。

試合を終えて、うまく気持ちが昇華できない選手にどう声をかけたら良いのかわからない時もあるけど、そうした時、同じ経験をした過去の出場選手たちがフォローし受け止めてくれる環境ができたことには僕も救われる思いがある。

これまで出場してくれた選手も気がつけば12名。まだ増やしていけるだろうか。

 

スタッフ並びに全方位にマジ感謝

少しセンチな気持ちになっているのは第四回を終えて一息つけたから。豪腕はいつも複数の試合準備が並行して動いているので、次の予定が無い空白期間というのは珍しいのだ。

豪腕の企画以外でも、今年は大会に出たりイベントの手伝いをしたり、海外遠征もあったりで駆け足で過ごしてきた。足がもつれかけて転びそうになっていたところ、ようやく落ち着けた感じだ。

振り返ってみたら、少し積み上がっているものを実感できて嬉しく思っている。

 

TEAM豪腕は開始当初から「自分が楽しめなくなったら辞める」ということをルールにしていて、都度スタッフ同士で気持ちを確認してきた。毎回、それなりに労力がかかるし、だんだんと大掛かりになってきてスタッフのお金や機材の持ち出しも増えてきてしまっている。改めてやり方を考える時期に来ている。

ここで一度息を整えて、足場を固めようと思う。

まだまだ自分が面白いと思える事、みんなに楽しんでもらえることをやって行きたいですYo。